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皆さんこんにちは!
群馬県高崎市を拠点に全国各地で大型特殊車両の誘導・搬送サポートを行っている
株式会社高崎誘導、更新担当の富山です。
目次
今回は、栃木県下野市で行われた橋桁の運搬作業の現場からお届けします。
新設橋梁のために用意された22メートルの橋桁。
長大なこの構造物を、2日間にわたり5本ずつ計10本、慎重かつ確実に運搬しました。
その一連の作業の中には、スケールの大きさだけでなく、技術と経験が問われる数々の判断と工夫が詰まっていました。
見てください、この光景――
長さ22mもの橋桁が、トレーラーの前後にまたがって慎重に運ばれていきます。
写真のように山間部のカーブを進む姿は、まさに土木輸送の醍醐味。
まるで1本の道が生き物のように動き出したかのような迫力があり、思わず息を飲む瞬間です。
今回の運搬では、1日に5本ずつ、計10本の橋桁を2日間で搬送しました。
実はこの現場、運搬台数は必ず**奇数**と決まっています。
「偶数じゃダメなの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
この“奇数縛り”には、現場の配置とトレーラーの回送の関係が深く関わっています。
運び終えた車両のうち、空車で戻る台数を一定に保つ
待機場所や交差点でのすれ違いの安全確保
作業員の導線と重機の配置を左右対称にしない
こうした理由から、「片方に偏りすぎない台数」=奇数台での搬入が効率的なのです。
一見すると不思議なルールも、**長年の経験と安全性への配慮から導き出された“現場の知恵”**なのです。
この輸送作業の最大の見せ場といっても過言ではないのが、「交差点や山道のカーブを曲がる瞬間」。
22メートルという超ロングサイズの橋桁は、簡単に曲がれるわけではありません。
ドライバーと後部誘導者が綿密に連携を取りながら、少しずつハンドルを切り、リアアクスル(後輪)を操りながらミリ単位で調整していきます。
見る者すべてを引き込むようなその動きは、まさに職人芸。
沿道で立ち止まって見入る人がいたのも納得の一幕でした。
今回の搬入では、山間部の緑が美しく映える快晴日という好条件でしたが、道路状況や電線の高さ、交通量など、不確定要素も多い現場。
だからこそ:
事前のルート調査とシミュレーションが欠かせない
全ドライバーと誘導員との綿密な打ち合わせが必須
地元との協力・警備員の配置・通行止めの手配も重要
輸送はただ“運ぶ”だけでなく、人と機械と地域が一体となって成り立つプロジェクトなのです。
私たちはつい、「橋=完成されたインフラ」として見てしまいがちです。
しかし、そこに至るまでには、こうした見えない努力と技術が数多く積み重ねられています。
今回の橋桁運搬も、その一端。
何気ない一つの橋の下には、緻密な準備、技術の結集、そして現場の人々の誇りある仕事があるのです。
そして私たちもまた、その橋の“はじまり”を担う立場として、これからも一つ一つの作業に真剣に向き合っていきます。
次回もお楽しみに!
株式会社高崎誘導では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
群馬県高崎市を拠点に全国各地で大型特殊車両の誘導・搬送サポートを行っております。
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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