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高崎誘導のよもやま話~第11回~

皆さんこんにちは!

 

群馬県高崎市を拠点に全国各地で大型特殊車両の誘導・搬送サポートを行っている

株式会社高崎誘導、更新担当の富山です。

 

 

 

【現場ブログ】橋桁を運ぶ2日間――22mの巨大構造物、その迫力と計算

 

 

今回は、栃木県下野市で行われた橋桁の運搬作業の現場からお届けします。

新設橋梁のために用意された22メートルの橋桁
長大なこの構造物を、2日間にわたり5本ずつ計10本、慎重かつ確実に運搬しました。
その一連の作業の中には、スケールの大きさだけでなく、技術と経験が問われる数々の判断と工夫が詰まっていました。


■ 緊張感と迫力の“橋桁搬入”

見てください、この光景――
長さ22mもの橋桁が、トレーラーの前後にまたがって慎重に運ばれていきます。


写真のように山間部のカーブを進む姿は、まさに土木輸送の醍醐味
まるで1本の道が生き物のように動き出したかのような迫力があり、思わず息を飲む瞬間です。

今回の運搬では、1日に5本ずつ、計10本の橋桁を2日間で搬送しました。


■ 1日の台数は「必ず奇数」――その理由は?

 

実はこの現場、運搬台数は必ず**奇数**と決まっています。
「偶数じゃダメなの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

この“奇数縛り”には、現場の配置とトレーラーの回送の関係が深く関わっています。

  • 運び終えた車両のうち、空車で戻る台数を一定に保つ

  • 待機場所や交差点でのすれ違いの安全確保

  • 作業員の導線と重機の配置を左右対称にしない

こうした理由から、「片方に偏りすぎない台数」=奇数台での搬入が効率的なのです。

一見すると不思議なルールも、**長年の経験と安全性への配慮から導き出された“現場の知恵”**なのです。


■ カーブでの旋回は圧巻のひと言

 

この輸送作業の最大の見せ場といっても過言ではないのが、「交差点や山道のカーブを曲がる瞬間」。

22メートルという超ロングサイズの橋桁は、簡単に曲がれるわけではありません。


ドライバーと後部誘導者が綿密に連携を取りながら、少しずつハンドルを切り、リアアクスル(後輪)を操りながらミリ単位で調整していきます。

見る者すべてを引き込むようなその動きは、まさに職人芸
沿道で立ち止まって見入る人がいたのも納得の一幕でした。


■ 天候・路面・タイミング、すべてが勝負

 

今回の搬入では、山間部の緑が美しく映える快晴日という好条件でしたが、道路状況や電線の高さ、交通量など、不確定要素も多い現場。

だからこそ:

  • 事前のルート調査とシミュレーションが欠かせない

  • 全ドライバーと誘導員との綿密な打ち合わせが必須

  • 地元との協力・警備員の配置・通行止めの手配も重要

輸送はただ“運ぶ”だけでなく、人と機械と地域が一体となって成り立つプロジェクトなのです。


■ 最後に:橋が架かる前のドラマを忘れずに

 

私たちはつい、「橋=完成されたインフラ」として見てしまいがちです。
しかし、そこに至るまでには、こうした見えない努力と技術が数多く積み重ねられています。

今回の橋桁運搬も、その一端。

何気ない一つの橋の下には、緻密な準備、技術の結集、そして現場の人々の誇りある仕事があるのです。

そして私たちもまた、その橋の“はじまり”を担う立場として、これからも一つ一つの作業に真剣に向き合っていきます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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